今更ながら、大晦日に加藤さんが出演したTBSラジオ「井上貴博 土曜日の「あ」」を聴いた。
すごくフランクな語り口で、年末年始の過ごし方とか来年(今年)出るであろう新作の話とかしてくれてありがたかったけど、年末年始にオススメの本として紹介した小川哲「君のクイズ」と綿矢りさ「嫌いなら呼ぶなよ」が朝井リョウのオススメ本と丸被りやないかい！と思わずつっこみそうになった。
けど、今日アップされた↓こちらの動画(後半)でも小川哲「君のクイズ」はオススメしていたし、そもそも話題作だから色々な人が紹介しているよね。ということで一人勝手に納得した。
考えてみたら、加藤さんのオススメ本てあまり読んでいないなということに気づき…、(たぶん、三島由紀夫「命売ります」と中村文則「教団X」くらい？あとは既に読んだことがあった本とか)今年は加藤さんのオススメ本を積極的に読んでみようかな？と思った。
「君のクイズ」は前から読んでみたかったし、「嫌いなら呼ぶなよ」もすごく面白そうだし、エーリッヒ・フロム「愛するということ」は、「ミアキス・シンフォニー」でも大事な要素として出てくるので是非読みたいところ。
ただ今は、加藤さんの吉川英治文学新人賞受賞をきっかけに読み始めた村山由佳「風よ あらしよ」がとても面白いのだけれどいかんせん大作で読み終わらず(2年経ってる！)、中々次の作品に読めないでいる…。
それと、「アトロク・ブック・クラブ」と「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」を聴くために登録したAmazon Audibleが、無料期間を勘違いして自動更新で視聴期間が延びたので…、ならついでにと聴き始めた「テスカトリポカ」が途中なのでとりあえず最後まで聴きたい。
Amazon Audibleは、本を聴くってどうなの？と最初は思っていたのだけれど、朝井リョウの薦め方が絶妙だったのと、試しにと「テスカトリポカ」を聴き始めたら、意外と作品の世界に没入できて大変良かった。聴取時間総数”17時間”と表記されたのをみたときはぎょっとしたけれど、ちょこちょこ聴き進めていたらあっという間に残り”4時間30分"になっていたし、何より作品が面白いのであと4時間30分も楽しみ。
以前、今村夏子「木になった亜沙」がラジオドラマで放送されたのを聴いたときも思ったけど、文字から作品世界を想像するのと、声から作品世界を想像するのは、全く違うようで実は似た体験なのかもしれないと思った。声の表現は文字よりは想像世界は狭まるけれども映像よりははるかに広いのだと思う。
あと、Amazon Audibleは月額費が高いなぁと思っていたけれど、1作品に17時間も時間をかけて朗読してくれているのならば、むしろ安い方なのかもとも思った。
それにしても、加藤さん本読んで本書いて、ライブ観に行ってライブやって、その他いーろいろなお仕事もして、釣り行って料理して、いったいどうやって時間をやりくりしてるんだろう？と改めて考えてしまったな。
