GOKROK!!

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『白鍵と黒鍵の間に』

映画『白鍵と黒鍵の間に』観た。

hakkentokokken.com

まず感想としては素晴らしかった!

最初のタイトルが出てくるところから、心つかまれた。あれ?と思ってると、じわっと見えなかった字が見えてきて『そういうことか!』となった。映画全体を包む光と闇を表しているようで、ここから一気に映画の世界に引き込まれた。
物語の舞台である1988年は私も既に生まれてはいたけれど、まだこちらには来ておらず、かといってまだ子供だったので、銀座に行ったとしてもジャズバーなんざ入れるわけもなく(今も恐れ多くて入れない)、当時の銀座を知っているわけではないけれど、なんか見たことある感じたことがある懐かしさがあった。というのも、映画のルックが兎に角素晴らしくて、撮影場所(ロケ地)から照明から小道具など隅々まで、画面に映っているもの全てに隙がなくて、違和感なく物語に没入できたからかもしれない。冨永監督の作品はルックが兎に角素晴らしい!『パンドラの匣』しか観たことないけど…。しかも、その中で躍動する池松くんがハマることハマること。なんでこんなに昭和が似合うのだろう。1988年はギリ昭和だよな。また、スーツがぴったりきまっていて、まさに銀座のジャズバーにいるピアニストだった。また共演の皆さんも誰もがハマり役で、それぞれの魅力が発揮されていた。
動物ではなく人間なんだから、誰もが美しい音楽・芸術に触れていたいじゃないという願望。闇に押しつぶされそうになりながら、いやだからこそ、音楽がより一層輝いていたのかもしれない。

それにしても、登場人物全員吸ってたんじゃないか?ってくらい皆タバコ吸ってたな。まぁ私が新入社員だった20年前でも煙モクモクのなか仕事してたもんな…。映画館も飛行機も新幹線も道端も喫煙者だらけだったよな。あの人たち、今も吸ってるんだろうか?とかどうでもいい事考えてしまった。

 

▼第一報時の記事

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