GOKROK!!

映画・音楽・MotoGP観戦・テニス観戦・お笑い好き ただのミーハー

アマプラ鑑賞備忘録 2023年7月

ここ数か月アマプラで観た作品の備忘録。

 

▼「モダンラブ」
池松くん目当てで観た。池松くんが出てる作品はなんかこそばゆくて、う”-んって悶えながらみちゃったな。ユースケ・サンタマリアが出てた作品は『えっ、何この話?』と思ったら監督:黒沢清と出て“納得”した。まぁ色々な作品があって、それぞれにそれなりの魅力があった。

▼『画家と泥棒』
まーじで事実は小説より奇なりな話だけど、シチュエーションと展開が突拍子もなさ過ぎてノンフィクションでしかありえない映画化だった。フィクションにしたら嘘くささが出てしまいそう。

▼『私をくいとめて』
とにかく能年ちゃんがかわいい。飛行機のシーンそんなに長くいる?と思ったり、イタリアでのカフェでの皐月のシーンもよくわからなかったのは、私が原作を読んでないからだと思うけど、それにしても納得いかなかったのは「A」の声と現れた姿を別の俳優さんが演じたこと。あれって変える必要ありました?なんか変えたことによって作品全体のメッセージが薄れちゃいません?となった。それ以外は良かったのでとりあえず私は原作を読まなければ。

▼『ブレッド・トレイン』
キル・ビルっぽいなぁという感想しかない。ブラピはいつもあざといなぁという感想しかない。

▼『LAMB/ラム』
これこの後どうなるの?と思いながら観てたけど、結果『どういうこと?』となった。想像力の乏しい私には理解しかねる展開だった。

▼『NOPE』
これまた『どういうこと?』となってしまった。私の悪い癖で、何か分からない不思議なものが出ると結末はこうなるに違いないと思い込んでしまって(今回の場合、私はアレが掃除機だと思い、レゴ・ザ・ムービー的な展開になるのかと思ってた)、そうじゃない結末が出たとき呆然としてしまうということがあるんだけど、今回もそうだった。撮影における動物の扱いは『それはそう!』過ぎて、全然暗喩になってないというか。なんか要素が多すぎて、言いたいこととっ散らかってない?となっちゃった。
結局『LAMB/ラム』のときもそうなんだよな。たぶん宗教とか文化的背景が分かってると、より“分かる”んだと思う。
そういえば、テレビでUFOに見えるつるし雲のことを取り上げていて、話は一見突飛だけれどディテールは事実に忠実なのかもなとも思った。

▼『ミナリ』
すんごく好きな映画。公開時、映画館に観に行きたかったけどタイミングを逃していた映画。予想通り素晴らしかった。こういう映画が好きです。まだインターネットもない時代のこの空気感も好き。おばあちゃんとデビッドが好きだけど、この映画に出ている人みんな好き。淡々としつつも最後の方は結構な衝撃展開だった。

▼『デッド・ドント・ダイ』
おもしろかった。シュールゾンビもの。終始緊張感がなかったのは、あっけなくみんなゾンビにやられていくからか?最後の方、その展開ありなの?というびっくり展開とびっくりセリフがあるけど、それもいくつもちりばめられた小ネタのひとつって感じで、あの役者が演じるからこそだよなぁというおもしろさがあった。スター・ウォーズネタもあったな。最後しっかり皮肉をこめた語りで、だからあの人たちは助かったのか、という納得できるんだかできないんだかのラストだった。

▼『ブラック・クランズマン』
NO PLACE FOR HATE!!!!!

▼『AIR/エア』
大成功の裏には、大大大失敗もあり得るほどの大胆な革新性と賭けが必要なんだなと実感した。あと情熱ね。世界中のほとんどの人が、この後どうなるかという結果を知っていて観ている、という現実もすごいなと思った。しかも今の今までもずっとエアジョーダンは売れ続けてるんだよ。ほんとすごい。
あとベン・アフレック最後まで嫌な感じでいくのかと思いきや、結局最後おいしいとこもっていってて『あぁ』ってなった。クライマックスへの持っていき方と劇的なシーン作るのうまいよね。オフィスを眺める1回目と2回目の差とか。それと、会社の中にいる人よりコンビニ店員の方が選手のこと分かってる描写がリアルだった。

▼『ベイビーティース』
不思議な空気感の映画。なんかシーンごとのつなぎとか説明下手な部分があって、『ん?』と思ってるうちに気持ちが追いつかないまま終わった。『ミュリエルの結婚』とか『ミルクのお値段』(←調べたらオーストラリアではなくニュージーランドだった)を観たときにも感じた、物語をつかみきる前に終わってしまう感じがあった。

▼『セブンボックス』
三宅監督が推薦していたので観た。とてもおもしろかった。結構色々な人物が出てきて、場面も頻繁に変わるけど、見せ方が抜群にうまいので話が分かりやすいし非常にスリリングだった。万国共通で言えることは、一見簡単に大金が手に入りそうな仕事・取引は絶対に引き受けるな!!

▼『そんなの気にしない』
ずっと説明なく淡々とストーリーが進むけど、この主人公は何を抱えているんだろう?という疑問が先を観る推進力になって興味深く観てしまう。最後の最後で主人公の事情が判明するけど、その情報の出し方が小出しで気が利いていてとても良い。最後は私たちに『なんとかなるよ』と語りかけているような終わり方で勇気をもらった。

▼「僕らのままで」
アート映画ならぬアートドラマ。6話目で噂のダンスシーンが出てきて『これか!』となったし、5話分を経ているので、余計に『かっこよ!』となった。環境は特殊だけれど、現代版青春ドラマ。移り気で不安定な10代の若者の姿に終始ハラハラする。表面上は平静を装っても内面では色々と渦巻いてるんだよなと思わせるような心理描写が見事だった。
ダンスシーン:

www.youtube.com

オマージュ元:

www.youtube.com

▼「ザ・ボーイズ」シーズン2
なんせシーズン1を観たのが4年前なので、どういう終わり方だったかすっかり忘れていて最初ちょっとついていけなかったけど、段々話が分かってきたし最後の2話あたりは怒涛の展開だった。キャラは強烈に覚えていて『そうだった。そうだった』となったのだけれど、話の内容や思ってたより激しいグロ描写に『うぅ』と唸りながら観てた。おもしろいのはおもしろいんだけど。

▼「ザ・ボーイズ」シーズン3
シーズン2以上に、内容に思う節がありすぎて『うぅ』となったけど、キミコが以前より魅力的に描かれていたし、それぞれのキャラも過去や内面が掘り下げられていて良かった。セスはさすがの小物役で出てくるし、劇中皮肉に使われていたアシュトン・カッチャーミラ・クニスと一緒にカメオ出演していて笑ってしまった。「That '70s Show」好きとして嬉しい。シーズン4の配信はいつかな?

▼『ウインド・リバー
テイラー・シェリダン映画撮るの上手すぎませんか?『ザ・グレイ』を観ようとしたけど配信が終了していたので、関連映画で出てきた『ウインド・リバー』を何気なく観てみたら、ぐいぐい引き込まれて気が付いたら映画が終わっていた。話自体は胸糞悪くて、事件の部分は察しがついたので早送りして目を反らしてしまったくらいなのだけれど、段々と謎が明らかになっていく過程が上手すぎて凄かった。
トロントの語学学校の授業で保険制度について討論する際、映画『シッコ』を観たのだけれど、先生が『劇中ではカナダの医療制度が素晴らしいような描かれ方をしているけれど、先住民の医療費を無料にする代わりに僻地に追いやっていたりして制度として完璧ではない』と言っていたことを思い出した。

▼『アイス・ロード』
こちらも『ウインド・リバー』同様、北の地が舞台で先住民の方が登場するが、うってかわってアクションエンターテインメントだった。こんなにもアクシデント起こる?ってぐらい次から次へと起こる出来事に対処していく主人公たち。ずっとハラハラドキドキして観てしまった。私としてはあの人は最後まで生き残っていて欲しかったのだけれど。じゃないと話が重すぎませんか?

▼『素晴らしき、きのこの世界』
ナレーションが私の好きなブリー・ラーソンで観たいけど、観たらきのこが食べられなくなる気がして躊躇していたが、観たい気持ちの方が勝って薄目で観た。最初の方は『ふんふん』とうなずきながら観てたけど、マジックマッシュルームの話あたりから『ん?何の話?』となり始め『本当かいな?』と疑問が出てきたので後半は早送りで観てしまった。総じていうと『なんか思ってたんと違う』ですね。

▼『少年の君』
エドガー・ライトが絶賛していて、ずっと観たいと思っていた映画。リリィ・シュシュに影響を受けたときいて、なるほどとなった。ファンタジーにみせかけて、バリバリ現実を突きつけてくる。いじめてる奴は本当に本当にクッッッソ!!!だけれど、結局は心が弱いからだよね。『ウインド・リバー』の時にも思ったけど、心が弱い奴が社会の軋轢に圧されて誰かをいじめることで安心してる。そんなことで安心してんじゃねぇぞ。いずれ自分に返ってくるんだからな!という怒りを覚えた。リリィ・シュシュと違って最後に希望を感じるラストだけれど、もう一度観たいとは思わないかな。あと警察での取り調べのシーンは「正欲」を思い出した。

▼『ケイコ 目を澄ませて』
静かで無骨で良かった。うまくいかないところも人間の不器用さもリアルでとても良かった。過剰な音楽が流れないことで日常の音がよりクリアに聴こえてくるところも、全てのシーンが丁寧に撮られていて本当に良かった。

▼『プリンセス・ダイアナ』
マスコミはクソ。それを享受する私たちも愚か。人々がマスコミがダイアナを殺したんだと言う一方で、ダイアナの死を報じる新聞はバンバン売れていく。人間は愚か。あと私の中のBBCへの憎しみが増した。

▼『別れる決心』
始まってすぐ、そうだパク・チャヌクの映画ってこういう映像だったと思い出す。幻想的でちょっと現実離れした映像。話もすんごく変わっている。でも、純愛を描いている。これまた「正欲」を思い出した。あと集中して注意深く観ていないと何がなんだか分かんなくなる。たぶん私は理解しきれていないので、もう1回観ないと。

▼『X エックス』
A24お得意の色々なメタファーが盛り込まれているホラー映画。でも『LAMB』や『NOPE』と違って分かりやすいし、かといって定説通りにはやらないところがおもしろかった。ただ、本当にホラー描写が苦手なのでところどころ早送りしながら観た。『Pearl パール』もおもしろそうだけど、たぶん私は映画館では観れない(笑)。