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WOWOW鑑賞備忘録 2023年12月

ここ数か月WOWOWで観た作品の備忘録。

 

▼「ギフテッド」Season2
「ギフテッド」を目的にWOWOWに加入した。Season1の雰囲気を引き継ぎつつ、映像も物語もぐっと重厚になったSeason2。WOWOWならではの映像美と田辺くんと高橋さんがキャストに加わることで説得力も増していた。なによりNEWSの主題歌が最後に映像付きでしっかりと流されていることが嬉しかった。あと中山優馬くんの悪役も良かった。「恋して悪魔」以来にみたので立派になって…という感慨深さもあった。続編が充分あり得る終わり方だったので、是非続編をお願いしたい!

▼「三体」
超話題の原作は残念ながらまだ読んでいないが、気になってはいたのでドラマで観られてラッキー♪と思って観た。全30話を観た今思うことは『これで終わり?』だった。あらゆる可能性が考えられる終わりはある意味文学的ではあるけれど、もっと派手な戦いののち何か劇的な結末がもたらされると勝手に思ってしまっていたので肩透かしを食らったというか…。それこそ続編があり得る終わり方ではなかった?原作が気になって読んでしまうかも。でも、映像でみせられたから理解ができたけど、本を読んでいたら訳分からなくて断念していただろうなと思う。宇宙の仕組みの話で気が遠くなっていたので。やっぱり本では最後まで読めないかもな。圧倒的映像の迫力と壮大さで「三体」の世界を描いていたのは圧巻だったし、ドラマで観られて感謝です。まぁでも途中『これは何?何の話?』と口がポカンとなる瞬間は何度かあった。あと『柳川』の演技が素敵だったチャン・ルーイーが主演で嬉しかった。

▼『パーフェクト・ケア』
こちらも公開当時話題になっていた作品。観たいなと思っていたので観られて嬉しい。感想はおもしろかった!予測不可能な展開が次々と起こることで、自分に眠っている潜在的偏見があぶりだされるような感覚だったし、とはいえ悪いことをした人にはちゃんと悪い結果が待っているところも良かったなと思う。

▼『search/#サーチ2』
前作の『search サーチ』がおもしろかったので期待して観た。最初はワクワクしながら観ていたけど、段々と主人公の慌てぶりとパニックぶりについていけなくなって途中から早送りで観てしまった。なんというか前作の際もうっすらと感じていたけど、出てくる人たちのポップな立ち回りとは対照的に取り扱う問題が重すぎて、なんというか『どういう感情になれと?』という気持ちになる。推理小説的に謎解きを純粋に楽しめばいいのかもしれないが、私としては『重い…』となってついていけなくなる。なんともいえない後味。

▼『パーティで女の子に話しかけるには
なんか不思議な話だなぁと思っていたら、監督・脚本がジョン・キャメロン・ミッチェルで納得してしまった。最後のロマンティックな展開には『あぁ、らしい…』となったけど、エロティックな表現も結構あって割とこちらも『どういう感情になれと?』という気持ちになった。ニコール・キッドマンが出て意気揚々と演技してたり、「リトル・ブリテン」のマット・ルーカスが出てたのは嬉しい驚き。

▼『彼女が好きなものは』
最初は『なんだかなぁ』と思いながら観てたら、途中から涙が止まらなくなり、気が付いたら号泣していた。そんなにうまくいく?とか、そのキャラは少し記号的すぎない?と思う部分も無きにしも非ずだけど、要所要所で心にずしんとくる感動をくれた。なにより山田杏奈さんと前田旺志郎くんの演技が抜群に良かった。なんか憎めない良い奴役をやらせたら前田くんの右に出るものはいないよね。色々思う人はいるかもしれないけど、救われる人が少しでもいるといいなと思う。

▼『殺しの烙印』
アトロク2で鈴木清順特集をやってたので気になっていたら、ちょうどWOWOWで配信されたので観た。噂通りの変な映画だった。変というかなんというか、場面はとびとびだし、この人は何を言ってるんだ?と思うセリフが多々あり、こちらの想像力と予想で物語を補完しなくてはいけないので短いながらも疲れた。ただ、ジョン・ウィック始め世界の多くの監督や作品が鈴木清順の影響を受けているのは納得だし、清順作品を観ずしてジョン・ウィックを語るなかれ!とも思うので、昔の映画もちゃんと観ないといけないなとも思った。

▼『Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バッグ』
すんごいゆるゆるのぶっとびコメディで笑った。なんでこういうコメディのときの兄貴役ってバカ設定なんだろう?しかも超ど級のおバカ。笑いつつも主人公の女の子たち救われてくれ!と願っていたので最後の展開にホッとした。けど『そうだ。むこうのコメディは○○オーケーだったんだ…』と途中で気が付いた。食事前には観ない方がいいかも。

▼「メイヤー・オブ・キングスタウン
映画撮るの上手男ことテイラー・シェリダンのドラマ。製作にアントワーン・フークアもいた。話はおもしろかったんだけど、内容がヘビーすぎて途中何度か中断しながら観た。内容がヘビーながらも最後までみられたのはおもしろさもあるけど、主人公マイクのクレバーさと道徳観かもしれない。とにかく余計なことをしない。粛々と仕事をしている人は無事だけど、余計なことしたり、少しでも欲をかいた人から次々と死んでいく。あとレベッカの圧倒的しごできっぷりも気持ちよかった。レベッカがいなかったらマイク全然前に進めてないないでしょ。まぁ続編が気になります。

▼『ザリガニの鳴くところ』
ティーンが好きそうな話だなぁ、憧れるよねぇと思いながら観てて、途中で観るの中断して気が付いたら視聴期間が過ぎてた…。最後まで観られなかったので謎は謎のまま結果は分からない。また、観られる機会があったら観ると思うけど、まぁ観なくてもいいかな?という思うぐらいの気持ちです。

▼『ダンジョンズ&ドラゴンズアウトローたちの誇り』
噂通りの良作。これはみんな好きでしょ!定説通りにいかない物語展開とキャラ設定。間に挟まれるギャグもほどよく洒落が効いていて物語を邪魔しない品の良さがある。こんなのみんな好きでしょ!ダンジョンズ&ドラゴンズのことは何も知らない状態だったけど、充分楽しめる作品だった。

▼『あちらにいる鬼』
加藤さんのスティードが連載されていた小説トリッパ―で同時期に連載されていた「あちらにいる鬼」。読んでいて『これはすごい話を読ませてもらっている…』と物語の内容のすごさとそれを描き切る井上荒野という著者の巧みさに圧倒されていたのだが、映画を観たら『こんな話だっけ?』と初めから最後までずっとモヤモヤしてしまった。『ヴァイブレータ』は好きな映画なんだけどな…。映画と原作は別の作品と考えた方がいいかも。なんというか未見の人には映画より原作を読んでほしいと強く願っている。それにしてもこの「あちらにいる鬼」を書いた井上荒野さんが「生皮」も書いてるという事実が両作のすごさを更にすごくさせているな。どちらも読んで、どちらのすごさも体感してほしい。

 

<2024年1月8日追記:なんか1月初旬まで観られたので何作品か観た感想を追加>

▼『TAR/ター』
終始『ぬわぁー!』って言いながら観てた。

▼『BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ』
ホラーだったので途中から早送りしながら観てしまった。途中なんか『バトル・ロワイアル』みたいだと思ってたら、最後『あぁ!』となる結末で、やっぱ『バトル・ロワイアル』みたいだと思った。

▼『グリーン・ナイト』
大人向けおとぎ話。映像が綺麗だし、絶妙な不気味さが良かった。アーサー王の話をよく分かっていないので、最初の火事は何だったんだろう?とずっと思ってる(後で調べよう)。

▼『燃ゆる女の肖像』
話題になってたので、ずっと観たかった映画。説明はせずに俳優の表情で全てを描き切っていて凄かった。その集大成が最後のシーンだった。セリフなしであれだけ伝えられるの凄い。それまで、細かく細かくさりげなくディテールを積み重ねた結果だと思うけど。静かにみえて、実はとてもパッション溢れるシーンが満載だった。

▼『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
まじのまじでゲームをしてこなかった人生なので、マリオのキャラについては詳しくなく、なんとなーくしか知らなかったけど物語として充分楽しめた。セス・ローゲンジャック・ブラックが声優してるのはもちろん、クリス・プラットとアニャ・テイラー=ジョイが主役やってるのも最高だった。